KPRI国際シンポジウムスペシャルセッション2019

2019年11月20日、プラスチック光ファイバー国際会議(POF2019)スペシャルセッション枠として、KPRI国際シンポジウム「8K、5G時代への新たな展開」を開催致しました。 2019年は、内閣府最先端研究開発支援(FIRST)プログラムに採択されたことを機に、プラスチック光ファイバー(GI POF)開発の拠点として慶應義塾大学に慶應フォトニクス・リサーチ・インスティテュート(KPRI)が設立されて10年になります。
本シンポジウムは、KPRIのこれまでの研究成果ならびに今後のさらなる展開を国内外の研究者、一般参加者の方々と共有する貴重な場となりました。

KPRI国際シンポジウム会場となった慶應義塾大学日吉キャンパス協生館

プラスチック光ファイバー国際会議(POF2019)

"Silica or Polymer : Which is the better?"
D. N. Payne/ Optoelectronics Research Centre, University of Southampton, UK

"5G Data Center for DX in CASE+AI Era"
H. Fujiwara/ Chairman and President, CEO, Broad Band Tower, Inc., Japan

KPRI国際シンポジウム開催に先立ち、11月19日(水)午前中は、POF2019国際会議のオープニングとして、サザンプトン大学オプトエレクトロニクス研究所所長のDavid N. Payne教授(写真左)、ブロードバンドタワー社長兼CEOの藤原洋氏(写真右)の基調講演が行われました。

KPRI国際シンポジウム

開会の辞・来賓祝辞

慶應義塾大学 青山常任理事

内閣府 政策統括官 松尾泰樹氏

KPRI国際シンポジウムは、慶應義塾大学青山常任理事による開会の辞により幕開けとなりました。また、内閣府より、政策統括官(科学技術・イノベーション担当) 松尾泰樹氏にお越しいただき、来賓祝辞を頂きました。

特別講演

続いて行われました特別講演では、日本放送協会(NHK)技術局長 児玉圭司氏、日本電信電話株式会社(NTT) 代表取締役副社長 井伊基之氏、日本医療研究開発機構(AMED)理事長 末松誠氏をお迎えし、8K, 5G時代へ向けての最新技術動向についてご講演頂きました。

日本医療研究開発機構(AMED)理事長
末松 誠氏

講演タイトル:
「データシェアリングによる医学・医療の課題解決」



日本電信電話株式会社(NTT) 代表取締役副社長
井伊 基之氏

講演タイトル:
「5Gとその先の未来」



日本放送協会(NHK)技術局長
児玉 圭司氏

講演タイトル:
「新4K8K衛星放送への取組みと将来展望」

KPRI成果発表「8K、5G時代へ向けてのGI-POF」

日東電工におけるPOF事業について語る
代表取締役専務執行役員CTO梅原俊志氏

小池康博 KPRI所長

KPRI成果発表では、POFの今後の普及へ向けて、Nitto/慶應義塾大学光ケーブル共同研究センターにおける新しい成果、及びKPRI(慶應フォトニクス・リサーチ・インスティテュート)の今後の展開について、日東電工株式会社代表取締役専務執行役員CTO 梅原俊志氏(写真左)、KPRI所長の小池教授(写真右)より紹介しました。さらに、KPRIの成果の一つとして、東京オリンピックを前に新4K8K衛星放送に向け製品化されたGI-POFを用いた伝送システムをデモンストレーションし、GI-POFの伝送性能、接続簡易性を参加者に体感いただきました。

GI-POF新4K8K衛星放送用伝送システムのデモンストレーションの様子

POF2019 Exhibition

Nitto/慶應義塾大学光ケーブル共同研究センター

NHK、マスプロ電工によるGI-POF新4K8K衛星放送

POF2019では、日東電工、 NHK、NTT、マスプロ電工、 AGC、三菱ケミカル、KTグループ、アストロデザイン、その他海外の企業など全13社による企業展示も同時開催し、各社におけるPOF関連製品、産業化へ向けた取り組みを紹介しました。KPRI国際シンポジウムで紹介した新規プラスチック光ファイバーやGI-POF新4K8K衛星放送用伝送システムも展示し、会期中じっくりとご覧いただきました。