Face-to-Faceコミュニケーションシステム開発

最先端のフォトニクスポリマー材料開発の成果をシステムとして結合させ、リアルな映像によるFace-to-Faceコミュニケーションサービスの開発・実証を進めることで、トータルシステムとして新しい産業創出を目指す。

我々は、新たな安心・安全社会の構想を世界に発信するために、GI型POFによる「光の毛細管」と高臨場感ディスプレイによって、個と個が結ばれる「Face-to-Faceコミュニケーションシステム」を提案しています。従来の細径のガラス光ファイバーを用いるのではなく、高速かつ大口径のGI型POF、そしてバックライトから液晶パネルまでトータル設計された高臨場感ディスプレイによるこのシステムは、従来とは全く異なる新たな市場を創出し得るものです。

このトータルシステムは、2012年4月、慶應義塾大学医学部病院に導入されました。医療において重要な立体視表示が大画面にもかかわらず広視野角で可能であり、色変化・色むらが極めて少ないという圧倒的な映像再現性が医学関係者から高い評価を得ています。臨床医療への活用だけでなく、医学教育においても大いに期待をもって活用が始まっており、その圧倒的な映像再現効果は様々な医学系学会においても注目されています。今後、医療や教育の現場でのサービスの地域格差を埋める遠隔コミュニケーションシステムとして、そして他分野においても発展が期待されています。

また、教育分野における導入事例として、慶應義塾大学理工学部創立75年記念新棟が2014年1月に完成しました。GI型POFを全館に張り巡らし、光散乱導光ポリマーから生まれた大画面スクリーンを教室に備え、ハイビジョンを超える高画質で遅延のない高精細大画面映像高速光伝送システムによって先進的な授業や研究への展開されています。